アップルはApp Storeアプリ内でのサードパーティ(自社システム以外)決済システムや、アプリ内での外部リンクについて、世界各国の政府と色々と揉め事を抱えている状態です。今回、そのなかの2つにつき、アップルが譲歩するような新方針を発表をしています。1つは「リーダー」Appの配信に関するアップデートです。「リーダー」とは、アップルの最新定義によれば「雑誌、新聞、書籍、オーディオ、音楽、ビデオのうち、1つ以上のデジタルコンテンツタイプをAppの主要な機能として提供するApp」のこと。具体的には動画や音楽ストリーミングサービス、電子書籍アプリなどが該当すると思われます。公式リリースによれば、「App Store Reviewガイドラインの3.1.3(a)の更新にともない、「リーダー」Appのデベロッパは、本日より外部リンクアカウントエンタイトルメントへのアクセスをリクエストできるようになりました」とのこと。要するに開発者の運営するWebサイトへのリンクが可能となり、ユーザーはアプリ外でアカウントの作成や管理(そして30%手数料が取られない支払い)ができるようになります。この方針は、昨年秋に予告されており、ようやく実現したしだいです。